しゃぼん玉               


1.
しゃぼん玉とんだ
屋根までとんだ
屋根までとんで
こわれて消えた

2.
しゃぼん玉きえた
飛ばずに消えた
うまれてすぐに
こわれて消えた

3.
風風(かぜかぜ)吹くな
しゃぼん玉とばそ

野口雨情・作詞、中山晋平・作曲の「しゃぼん玉」、みなさんも一度は聞かれたことがあると思います。
実はこの曲には悲しいストーリーが存在するのです。
それはこのしゃぼん玉というのは作詞をした野口雨情の夭逝した娘を歌ったものだというのです。
特に2番はそれを歌ったもので、1番では屋根まで(つまり無事に成人できた)飛んだものが、生まれてすぐに壊れて消えた(生まれてすぐに亡くなってしまった)というストレートな歌詞で表現されています。


同じカテゴリーでも紹介した「赤い靴」、「七つの子」それにこの「しゃぼん玉」などを作詞した野口雨情は偉大な作詞家です。
しかし、なぜか物悲しい歌が多いのは気のせいでしょうか。
都市伝説的な解釈をされる歌を数作書いているのも偶然でしょうか。

今回の話も都市伝説であってほしいのですが、残念ながら上記の話は本当です。
大正9年に野口雨情は中山晋平などと一緒に四国へ演奏旅行に来ていました。
その旅行中に2歳になる自分の愛娘が亡くなるという知らせを受けた雨情は鎮魂の歌としてこの「しゃぼん玉」を作ったといわれています。
「赤い靴」の少女も、宣教師に渡されたのが2歳ですが、これも何かの偶然でしょうか。

3番の歌詞の通り娘の魂は天国まで無事にたどり着けたのでしょうか…


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