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赤城に向かう車の中で私は気持ちが悪くなっていたことが気のせいではないと確信した。
おそらく原因は隊長さんの運転スピードであろう。いや、間違いない。とにかく速いのである。 後ろに二人で話でいる2号3号さんはあまり気にならないようだが、法定速度もニョモニョモしているし、私は車内の楽しい話題に参加しつつも激しいＧ（重力）と戦っていた。 「吉岡の雑木林だけはガチ」って書き込みする奴うざいよね〜とか、Ｄ●Ｃの対応の悪さについて語っていたと思います。マジで気持ち悪かったので余り覚えていません。 そろそろやばかったので、どっかで止めてもらおうと思っていたら、ちょうど車が道端に止まりました。 隊長さん曰く、ここが魔の鳥居だそうです。すでにあたりは暗くなっていましたが目を凝らして見るとなるほど鳥居の輪郭がおぼろげながら見えます。想像していたよりずっと大きく、車内から少し見上げなくてはいけないほどの大きさでした。やばいときにはこの大きな鳥居の周りを取り囲むくらいの霊が見えるらしいです。 車内から撮影しようと思いましたが、フロントガラスに反射してうまく写りませんでした。 どうしても撮影が出来ないでみんなにちょっとわがまま言って、自分だけ車から降りて鳥居を撮影しました。  見づらくてすまん。かなり大きい鳥居でした。
撮影が終わると次の目的地の嶺公園へと向かいました。 不思議なことに鳥居を撮影してからなんだか車酔いも収まり、隊長のカーブでのドライビングテクニックを楽しむくらいの余裕が出てきました。 撮影するときに外の冷風に当たったのがよかったのでしょうか？ さらに車内での話が弾みまして、目的地の嶺公園へと到着いたしました。もう辺りは完全に暗くなっています。 車を降りると早速持ってきた懐中電灯が役に立ちました。公園内は結構広いので光がないとかなりつらかったです。 しばらく歩いていっせいに電灯を消すと真っ暗で何も見えませんでした。しかも右手には墓地が広がっています。 チキン３号さんがこわいこわいと言っていましたが、実際女性には厳しいかもしれません。それに３号さんは４人の中でも結構薄かったので寒さもあったのでしょう。ですが、探索に支障が出るほどではなく公園内の探索は続けられました。 公園内には矢印型の案内板が立っていて、それを参考にしつつ歩くといった探索方法がとられました。 しばらく歩いたところにあった案内板にはこの先に池があるとかかれていました。矢印の先はゆるい下りの階段になっており、降りたところに池があるようです。やはり公園でも率先して行動していた隊長からゆるい階段を降りて池の辺に着きました。 せっかく池まで来たということで私は写真をとりました。フラッシュを焚いたのですがあまり写っていませんでした。暗いとこうなってしまうようです。当たり前ですが。 ルアーはいけませんよ？
ところがこの写真を撮ったあとに異変が起こります。 私が写真を撮ったのを見て2号さんも池の写真を撮ろうとして、ポラロイドカメラで写真を撮ろうとしたのですがどうしても写真が取れないのです。 オフに来る前に２号さんはきちんとポラロイドカメラを使って写真を撮ったそうですが、問題なく動作したそうです。 深く考え込む２号さんを３号さんがなんとか励まして、探索を続けることにしました。こういうときに同じ女性の方がいると本当に助かります。 しかしそういう３号さんも今の出来事がショックだったのでしょうか、少し泣いておりました。私もかなり怖かったのです。ちなみに隊長さんは池を半周ほどして猫を発見したそうです。にゃーん。 （追記）このオフから帰って２号さんは念のためもう一度ポラロイドカメラをつかったそうですが、問題なく写真はとれたようです。写真のつまりなどの異常もなかったとか。今をもってもなぜ池で撮影が出来なかったのは謎のままです。 さて、この池の探索で「嶺公園だけはガチ」という言葉が生まれながらも何とか終わったのですが、次の奇怪な現象が一行を襲います。 臭いがするのです。それも不自然に甘い臭いが。５０メートルくらいその匂いが続いたでしょうか？全員その匂いが分かるくらいはっきりしたものでした。右の近いところにお墓があるのですが、お供え物にしては強すぎな感じですし、もしそうだったとしても匂いの範囲がちょっとおかしいのです。 これも未だに謎です。  この辺りで不自然な臭いがしました。甘い臭い。
さらに公園内を進みますとまた案内板にこの下に池があると書かれていました。 池はカメラのことがあったのでちょっと心配しましたが、子供向けの遊具が浮かんでいる本当に小さい池でした。 周りには滑り台が２台ほど置いてあり、どうやら児童公園のようです。  挑戦したが乗るのはやはり無理でした。
お墓も児童公園も見たのでそろそろ帰ろうと駐車場に向かっていたときにまたも臭いがした（そうです）。 女性陣が臭いの変化を訴えたのですが、私にはちょっとわかりませんでした。 今度はどうも生臭い臭いがしたそうです。後で３号さんに聞くと車をとめた駐車場に帰る上り坂で後ろから誰もいないのに気配を感じたそうです。 ファッションに疎い私は気付かなかったのですが、涙と寒さで女性２人のお化粧は台無しになっていたそうです。 そろそろ車をとめた駐車場に着こうというときに今までの恐怖を一気に台無しにしてしまうようなことが起こりました。 暗い公園内の道傍にカーセクッス中の車を発見！ 次回、恐怖とは程遠いカーセックス・ファミレス編に続きます。心霊系はここまで。 |