土嚢に掘られたトンネルを抜けると普段我々が目にすることの出来ない世界が広がっていた。 森の中で湿気が高いのだろうか、足元は所々によってぬかるんでおり、落ちてきる木はそのほとんどが腐っていた。 そして回りはかなり冷えていた一気に冷たくなった感じだ。さっきまでは過ごしやすかっただけにそのギャップに驚いた。 しかしその冷え込みも歩いていろいろなものを見ていくうちに気にならなくなったから不思議である。 トンネルを抜けてしばらく左に歩くと早速昔のものと思われてる建物が見えてきた。 ぼんやり浮かんでちょっと怖いですよ? 建築に詳しい2号さんいわく、コンクリートの目がかなり繊細で当時としてはなかり丁寧でお金の掛かったつくりだそうです。 言われてみれば結構しっかりしたつくりです。火薬工場なので耐久性を重視した結果でしょうか? 火薬が爆発などをしたときに逃げ込む簡単なシェルターを外から撮ってみた一枚なんですが、画面の中央付近に不思議な青い点(オーブ)のようなものが写っていました。ある人は他にもオレンジのおじいさんが見えるそうです。 そして良く見てみるとそのオーブにはSを逆さにしたような文字が浮かんでいました。 もちろんその後間をおかずにとった写真には何も異常はありませんでした。 一体その謎のオーブは我々に何を訴えたかったのでしょうか・・・・・・? 拡大ですよ? 間をおかずに撮った次の写真。異常は見当たらず。 さて、とった写真に異物が写っているとはもちろん知らずに我々は先を進み、当時を偲ばせるいろいろなものを見てまいりました。 周りに目立った土嚢がない建物。事務系の仕事が行われていたのでしょうか? 敷地内に資材を運んだレールももう使われることはありません。ほとんど土に埋まったレールになんだか哀愁を感じてしまいました。 入る前はかなり雑草などが生え放題で大変なことになると思ったのですが、意外に草などは伸びておらず入るとき以上に大変な思いをすることはありませんでした。道も歩くには十分な感じでした。ただし日陰や道の脇などはぬかっていて何度か滑りそうになりました。 そんなぬかった土の先にある建物がありました。 爆発の危険と隣り合わせの建物だったのでしょう。当時から日当たりは余りよさそうになく、ほとんど四方を土嚢に囲まれていました。 部屋はかなりの厚さを持つ壁で区切られていて、かなり危険な作業をしていたのは間違いなさそうです。 このような感じの部屋が3,4部屋つながった建物でした。 爆発を想定していたであろう壁の厚さが分かってもらえますでしょうか? さて、ここからまたトンネルをくぐり我々は先を進むのでした。 隊長が蜘蛛の巣とか払って誘導してくださって非常にたすかりましたです。感謝。 さらにトンネルをくぐりましたよ?爆風から逃れるために逃げ込むわき道もトンネルに作られていました。生活の知恵です。 トンネルをくぐるとそこには時代を感じさせる木造建築がありました。 漢字で「十●号館」等とかかれており、時代を感じさせてくれました。 かなりしっかりとした作りになっていました。近所の古い家とはぜんぜん耐久性が違いますね。まだ住めそうな感じがしますです。 扉が半分開いていたので中を見ることが出来ました。内心かなりビクビクでした。 どうやらこれらは火薬の選別の器具のようです。トンネルから入るくらいですから実際に扱っていたのでしょう。 この辺で私の社会の窓が空いていた事に気付きましてかなり焦ったのですが、3人には気付かれてなかったそうです。よかった。 こそこそチャックを上げている私を尻目に隊長は先を進みました。皆さんもお分かりかと思いますが、この一連の勇敢な行為から彼は「隊長」と呼ばれるようになりました。 それからすこし草を掻き分けて進むと入ってきたところの近くに戻ってきてしまいました。 ほとんど全部見て回ったようです。時計を見ると5時をちょっと回っていたので帰ろうということになりました。 駐車場に戻るとかなりの人は帰っていました。もし駐車の時間制限がなくて夜あの場所に行っていればかなり怖かったと思います。 そしてそろそろ皆さんもお気づきでしょうが、心霊オフが廃墟探検オフの様相を呈していたので、他にも心霊スポットに行きましょうというお話になりました。 実は個人的にお腹いっぱいだったのですが、皆さんに付き従って車は次の目的地、赤城方面に出発しました。 続きます。 |