動画はニコニコ動画で紹介しています。 それではさっそくいってみましょうー 10位:まっくら森のうた 一般的なランキングにも必ず名前のあがるまっくら森のうた。 谷山浩子さんの澄んだ歌声と幻想的な歌詞、それとマッチする暗くて幻想的なアニメーションがみんなのうた屈指の人気を誇る秘密でしょう。 子供の頃見てトラウマになって人もいるのでは? でも今聞いてみるととってもいい曲ですよ。 9位:ちいさい秋みつけた これもみんなのうたが元です。作詞のサトウハチローさんがNHKの依頼を受けて作りました。 「流行歌を作る人は何千人もいる。でも子供達の歌を本当に打ち込んで作る人は何人もいない」 と言って、この曲の作詞に取り掛かったそうです。 『ハゼの葉赤くて入日色(いりひいろ)』 3番に出てくるこのフレーズを聞くたびに日本語の奥深さを感じます。 8位:道 小さい頃は同じ道を楽しそうに歩んでいた男の子と女の子はやがてそれぞれの道を、自分の道をたどっていく― そんな切ないお話です。実写にCGを加えた独特な世界観もすばらしいです。自分とは別の道を歩きだす女の子をさびしそうに見送る男の子の表情がなんともいえません。 7位:雪祭り 太鼓を絡めた日本的なイントロから入るこの曲は、昔の日本にあった冬の風景を、こどもたちを前面に出しながら描写している名曲です。 雪合戦をしたり、かまくらに入りおもちや豆を食べる子供達の様子がなんともほほえましいです。 間奏で降っている雪が白いウサギに変わって、画面を飛ぶ演出はすごいの一言。 郵便屋さんがやって来た 花の便りはまだですか? という名フレーズの後で、ニヤリと笑う郵便屋さんのインパクトもはずせません。 6位:ママの結婚 動画なし (´・ω・`) 前評判を聞いていたからよかったものの、予備知識なしで聞いていたらたぶん泣いていた曲。 女の子が今度再婚をする母親に対して歌った曲です。 ママ 世界一 素敵な花嫁よ 胸を張っていえるのは あなたの娘だから 特に子供を持ったお母さんにはグッと来た方も多いらしく、「曲を聴いて泣いてしまった」コメントが散見されました。 離婚の多いこのご時勢、2度目の結婚式で子供が歌い、一生忘れられない曲になった人いるようです。 5位:クロ 歌い手である遊佐未森さんの実体験をもとにした曲です。 半ノラの「クロ」という黒猫と未森さんの出会いと楽しかった日の事、 そしてクロとの別れ― 半ノラだったけど、クロをかわいがっていた未森さんの気持ちが詩の節々に見て取れます。 決して上手とはいえないアニメーションも、妙にこの歌とマッチしてよい出来になっています。 とくにラスト付近で、未森さんが昔クロがいた木に手を伸ばし、見上げるシーンがなんともいえないさびしさを感じさせます。 感動的な曲が終わり、安心している耳に飛び込んでくるアノ音は反則です。 4位:メトロポリタン美術館 まっくら森の歌とともに、みんなのうたにおけるトラウマの双璧をなす曲です。 閉館後の暗い美術館で女の子が目を覚ますところから曲が始まり、 大理石の 台の上で 天使の像ささやいた 『夜になると ここは冷える 君の服を 貸してくれる?』 と、無表情の天使の像が女の子方へと近づいてくる(ジャンプしてくる)シーンに、幼いころ恐怖を覚えた人も多いはず。 2番では、女の子がぐるぐる巻きになったミイラの包帯をクルクル回してほどこうとする場面でも 「全部ほどけてしまったらグロものがでてくるぞー」と見ているこっちがひやひやしてしまいます^^; ですが、 タイムトラベルはたのし♪ メトロポリタンミュージアム♪ というサビにあわせて女の子と天使の像や包帯巻きのミイラが踊る場面は とてもいいメロディーで、さすが長い間親しまれる名曲だと思いました。 そしてこの曲のラストシーンは、冒頭の天使の像にも勝るとも劣らないトラウマを全国の子供たちに植え付けたといってもいいでしょう。 どんなラストかは一回見てください。 3位:恋花火 前述の「雪祭り」と同じように、『ああ、日本に生まれてよかったなあ』と感じる曲です。 平井堅さんの「大きな古時計」が流れていた同時期の違う曜日に放送されていた曲で、 古時計目当てでみんなのうたを聞こうとしていた人が、「恋花火」の方を聞いてしまって、 逆にこちらのファンになってしまったというパターンもみんなのうたサイトなどで見ることができました。 諌山さんの歌唱力と、中島潔さんの独特の女性画が歌を見事に盛り上げ、絵の使い方も上手で鳥肌が立つような演出です。 私はこの歌をきっかけに諌山さんのファンになってしまいました。 完全に子どもを置き去りにしたこの曲を敢えて放送したみんなのうた担当者に乾杯。 2位:月のワルツ ここ3〜4年のみんなの歌での最大の収穫がこの曲です。 3位でも紹介した諌山さんの独特の曲調もうたもさることながら、 ●●さんの手がけるアニメーションはとっつきにくいかもしれませんが、すごいものを感じます。 特に女の子が時計のハリを走っていくシーンは最高です。 全体を通してのストーリーも最高で、曲がフェードアウトしていくラストさびしくもありましたが、大満足の一曲でした。 眠くなりそうな曲調で、印象に残るアニメーションなので子供にはよく分からない曲と思われてしまいますが、そんな子供たちが大人になったときにもう一度聞いてみるときっと印象が変わると思います。 1位:秋唄 自分のみんなのうたに対する思いを再燃させ、年を重ねてから聞くみんなのうたのすばらしさを教えてくれたこの曲が1位です。 この曲を最初に聴いたのは10年前の秋でした。たまたまテレビをつけると、ちょうどみんなのうたが始まるところでした。 『ひさしぶりにみんなのうたでも聴いてみようか……』と、こたつに足をつっこんで、この歌を聴くことにしたのは、選択ミスだらけの自分の人生においての数少ない良い選択だったと思います。 タイトルどおり秋を感じさせる歌詞、大江千里さんの独特な歌声がいろいろな悩みを抱えて疲れていた自分をいやしてくれるようで、 『1秒でもこの曲を長く聴いていたい』 と素直に思えるすばらしい曲でした。 曲と同時にテレビに映る映像も実際の写真を効果的に使ったもので、かわいい女子高生(中学生?)の子がとても印象的でした。 最初に聞いたときは録画できませんでしたが3年後に再放送されたときに録画したビデオテープは、繰り返しかえし再生していたのでとうとう擦り切れてしまいました。(もう一本撮っておいてよかったです。) 今この歌を聞くと昔のことを思い出します。決していい思い出ではないのですが、この歌を聴きながらだと少しだけあった良かったことや、楽しかったことを思い出すことが出来るのです。 今年の秋はいい事がありますでしょうか― 正直、いい曲がありすぎて20曲に絞るのが大変でした。 さらにそれをランキングに当てはめていくのはもっと困難な作業で、 「この曲をここに入れて・・うーん、じゃああの曲はどうしようか・・・」 とひとりブツブツつぶやきながら作業をしておりました。 本当にみんなのうたは良い番組だと思います。 みなさんも、たまにはみんなのうたを聞いてみてはいかがでしょうか。 もしかすると、とんでもない名曲との出会いがあるかもしれませんよ。 |