284 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/06/14 11:04
ある冬の夜。
自動車を運転し、自宅への道を急いでいたMさんは、
道端に男が倒れているのを発見して車を停めた。
それはダークスーツを着た中年の男で、見ると彼は血まみれになって喘いでいた。
Mさんは慌てて男を車に乗せ、救急病院へと急ぐことにした。
病院への道すがらMさんは男に「君の名前は?」とか「どこから来た?」
とか尋ねたのだが、男はすでに出血のあまり意識がもうろうとしており、
「南無三……南無三……」と、うめくように繰り返すだけだった。

病院に運び込まれた男が、どうなったかは定かではないが、
それから数週間後、Mさんの自宅に賊が押し入り、
Mさんと家族全員が惨殺されるという事件が発生した。

その後、誰からともなく噂になったことだが、
倒れていた男は実は「南無三…」ではなく、「南山…」と言っていたらしい。