106 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/04/09 15:09
主に信号所の職員や(当時の信号は手動式だったのです)駅員が語る物語です。
終戦後、しばらくしたころのお話、
ダイヤに記載されていない時間なのに、駅を旅客列車が通過していきます。
中をうかがうと、多数の日本軍兵士が満載されています。
その様子は、以前送り出した『出征列車』を思わせました。
「そうか…戦争も終わったし、軍が列車を貸し切りにして、みんな故郷に帰しているんだろうな…」
そう理解した駅員は、車両の中に見慣れた顔を見つけました。
「おや、出征した××がいるじゃないか!無事帰って来たんだな。
 帰りに挨拶に行こうじゃないか」
喜んだ駅員は帰りに、××の実家を訪ねますが、家は静まりかえっています。
応対に出た家族はこう答えたそうです。
「さっき連絡が来たのですが…この村から出発した部隊は、××を含めて玉砕したそうです…」

終戦をきっかけに、各地で滅び去った将兵達の魂魄が、念願の帰郷を果たしたものといわれています。