数学のテスト


ある男子大学生が数学のテスト対策のために、何日も前から猛勉強していた。
彼はテスト前日にも手を抜くことなく深夜まで勉強していたので、テスト当日に寝過ごしてしまい、慌てて学校へ向かった。
試験開始のチャイムと彼が試験会場に入るのはほぼ同時だったので、なんとか彼は試験を受けることができた。
解答用紙は白紙になっており、黒板に書かれた3つの問題を解くタイプのテストのようだった。
彼は1・2問目については簡単に解くことができたが、最後の3問目はさすがに難しく、頭を抱えた。
ところが残り10分で急にひらめき、3問目も回答することができた。
彼は最後まで埋めた解答用紙を教授に提出すると、教室を出た。

数日後、彼は教授に呼び出された。
教授はとても驚いた調子でこう問いかけた。
「君は先日のテストで何をしたかわかるのかね!?」
「どういうことでしょうか?」
「あの日のテストは1・2問目さえ解けばいいものだったのだよ。そして3問目は現在の数学界で解法が発見されていない問題だったのだ。
あくまで例題として黒板に書いていたものを君は解いてしまったんだよ!」


米国で70年台に広まった話です。
海外の学者の実際のエピソードが盛り込まれているとか。
火事場の馬鹿力といった感じで、好きな話です。


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