白いソアラ


G県の国道1●号線。
この国道沿いにある中古車自動車店には、白いソアラが5万円で売られている。
そしてある男子大学生は、高級車のソアラがこの値段で売られてることに仰天した。
どこか変ところがないかと調べてみたが、これといって怪しいところはない。そしてこの白いソアラを購入したのだった。
彼は車が家に届くと彼女を連れてドライブに出かけた。白いソアラは運転をするうえでも何の問題もなさそうだった。
ドライブは進み、彼女はルーフから顔を出して、風に当たることにした。心地よい風が頬をなでる。
しかし、そこに不幸が待っていた。

折れ曲がって道路にはみ出していた標識が、彼女の顔に当たったのだ。
薄い面をこちらに向けていた標識は彼女の首を切断し、首はボンネットに落ちて道路へと転がっていった。
それを見た彼は発狂して、入院したものの、しばらくして死んでしまった。
今でも白いソアラは中古車屋に置かれており、新しい買い手がつくのを待っているという―


俗に言う「首ちょんぱソアラ」の話です。
仕事でよくその道を通っていたのですが、この道は非常に中古車屋が多いです。
もちろん、白いソアラがそんなに安い値段で売られているのを見たことはありません。(道に面していない店の奥にあるのかもしれませんが。)
首ちょんぱソアラの値段は5万円が一番ポピュラーで、5円〜10万円の間で落ち着いています。


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