赤いはんてん


ある女子高での話―

女子生徒が用を足していると
「赤いはんてん着せましょか〜?」
と聞こえてくるトイレがあった。
これが噂になってしまい、生徒の間ではこの話が持ちきりになり、
トイレにいけない生徒もでてきた。

これに頭を悩ませた学校側も警察に調査を依頼した。
警察もさっそく問題のトイレを調べることになった。
女子トイレということもあり、気の強い婦警さんがトイレにしばらく入ってみて調査をすることになった。

他の警察官達がトイレの外で待っているとトイレの中から突然、
「着せられるもんなら着せてみなさいよ!」
という声が聞こえ、その直後、
「ぎゃー!!」
という悲鳴がトイレから聞こえた。

いそいで警察官がトイレに踏み込んでみると、
そこには大量の血を流して……まるで赤いはんてんを着ているかのような無残な婦警の死体が転がっていた。


赤マント、赤い紙・青い紙の親戚ともいえる赤いはんてんのお話です。
はんてんという現代の人間にはなじみのうすい単語から伺えるように、
戦後〜30年代にかけて噂に上りました。
そしてなぜか赤いはんてんの話には気の強い婦警さんが出てくるようになりました。
これは稲川淳二さんの同名の怪談の影響が強いと思われます。


都市伝説トップ
ホーム