壁に耳あり―幕下
ある医学部に所属する女子学生には悩みがあった。 自分の内気な性格もあるだろうが、入学してからと誰も友達が出来なかった。 そこで、彼女はひらめいた。「そうだ、面白いことをしてみんなに興味を持ってもらえばいいんだわ!」 そして彼女は解剖実習の最中に、近くにあったビーカーの水を献体の耳に注ぎ 「寝耳に水!!」 と叫んだ。 その女子学生は、今まで以上にみんなから避けられたのは言うまでもない。