ミラクルおじさん　　　　　　　　　　　　　　　

２００３年の春競馬を締めくくる宝塚記念。
優勝したのは６番人気のヒシミラクルという馬だった。当レースは日本国内のレースでも最高のグレード１。
ヒシミラクルには優勝賞金としてこちらも高額の１億３２００万円が支払われた。

しかし翌日、ワイドショーは騒然となる。
なんとこの宝塚記念において、馬券で２億円を当てた男性がいたと騒然となった。
男性は単勝（１着の馬を当てる馬券）を当て続け、宝塚記念では１２００万円をヒシミラクルに投じた。大金が動いたため、一時的ではあるが、ヒシミラクルが１番人気に躍り出た。
男性受け取った額は約２億円。これは優勝馬に支払われる金額よりも多かった。この話を聞いた優勝ジョッキーも「私以上の勝負師。すばらしい」と感心するばかりだった。

この男性は「ミラクルおじさん」や「２億円おじさん」と呼ばれるようになった。

何を隠そう私はこのミラクルおじさんの犠牲者なのです。
このレースを買いに行ったとき、私もヒシミラクルを買おうとしていました。
しかし、オッズを見てびっくり、ほとんど１番人気と変わりませんでした。
もっと人気がないと思っていただけにビックリでした。結局私は二番手と見ていた馬を買って惨敗したわけです＞＜

さて、このミラクルおじさんですがひと悶着あったようで、この当たった金額を寄付するとかしないとか、これを払い出してから強盗にあうかもしれないから小切手に換えてほしいなど要求をされたようです。
結局今ではこのおじさんが換金をしたのかどうかもわかっていません。

私が思うにこのおじさん、馬の調子などほとんどわかっていないレースの前日に、これだけの大金を一気にかけられるというのは相当なお金持ちだと考えています。
今でも急に人気のない馬のオッズが上がるとミラクルおじさんのことを思い出します。