猫レンジ


アメリカに住むある老婆の飼い猫が雨のために濡れた状態で家に帰ってきた。
濡れた状態だと風邪を引いてしまうかもしれないし、自分のかわいい猫をそのままにしたくないと思った老婆は名案を思いついた。
キッチンにある電子レンジを弱い状態で使えば、猫を簡単に乾かすことができるかもしれない。
さっそく濡れた猫を抱きかかえ電子レンジいいれてスイッチを入れた。
かわいそうに、レンジが猫の墓場になったのは言うまでもない。

その後、「濡れた猫をレンジに入れてはいけない」と電子レンジに注意書きをしていないのは
メーカーの落ち度であるとして、老婆はメーカーに莫大な賠償金を請求し、見事勝訴した。


非常に古い都市伝説です。
グロいパターンでは人間の赤ちゃんがレンジに入れられるパターンもあります。(猫のグロいですが)
PL法(製造物責任法)など、もっともらしい単語が使われることもありますが、このような訴訟は存在しません。
日本の弁護士がアメリカの司法関係者に問い合わせたところ、そのような訴訟は存在しないとの回答を受けています。
もともと、オーストラリアで「架空の」クレームのケースとして紹介されたのが世界的に広まったのではないかといわれています。
しかし、イギリスには一社だけ
「このレンジに猫を入れてはいけません。」との注意書きをしてあるメーカーがありました。
しかもこの注意書きにはこのレンジの噂とは全く関係がなく、猫レンジは幻の訴訟だったのです。

ちなみにアメリカのレンジの注意書きには
「洋服や新聞を乾かさないで」「保管場所としないでください」との注意書きがあります。猫はありませんが、他にも色々なクレームが来ているのがわかりますね。


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