後の男     


(都市伝説ラジオより、ブローカーさんありがとうございます。)

ある女性が友人宅から帰るため、車のエンジンを入れると、直ぐ後ろの別の車がエンジンをかけるのに気がついた。
時刻は夜中の2時。
ハイウェイに入っても後ろの車が、後をつけてきているような気がした。
時々、その車は彼女の車のすぐそばまで追いつくのだが、決して追い抜こうとしない。
彼女は怖くなって、猛スピードで車を飛ばした。

自宅へ近くなると、彼女はその車を振り切ろうと信号を無視。するとその車も信号を無視して追ってくるではないか。

彼女はようやく自宅前へたどり着き、車を止めた。それでも車は追って来る。
彼女は思いっ切りクラクションを鳴らした。
家にいた夫が、その音で外へ飛び出してきた。すると車からも男が飛び出して来た。

彼女は夫に「あの男が、ずっと私の車を追ってきたのよ!」と怒鳴り、夫は男を捕まえた。

すると男は「私が帰ろうと車に乗ってライトをつけたら、奥さんの車のバックシートで、男の影が見えたんですよ。それも手斧のようなものを持った、男の影が」

警察に通報され、彼女のバックシートに隠れていた男が捕まった。


ヴァージョンは様々、例えば、女性がガソリンスタンドでガソリン代を払おうとクレジットカードを渡す。
するとガソリンスタンドの店員が、「このカードは不正なものです」と言い、女性を強引に事務所へ連れて行く。
そこで店員が電話機へ掴み取り、「奥さん、直ぐにカギを閉めて下さい。実はあなたの車のバックシートに…」


アメリカの犯罪がらみの都市伝説では定番中の定番といっていいでしょう。
そのためにさまざまなオチや展開があります。
私が最初に聞いたのは男が持っていたのがナイフで、夫が追いかけてきた男を殴るというものでした。



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