就職試験に関する都市伝説



みんなこんにちは。今回はいきなりおじさんが出てきたよ。
今まで怖い話もあったけど、ここではおもしろいはなしを紹介するね。怖い話や悲しい話だけじゃないのが、都市伝説の奥深いところなんだ。
だからちょっとおじさんと一緒に見ていこう。いやだとは言わないでね(笑)
ではさっそく、このはなしから。

■飛行機面接
とある航空会社の面接試験でのできごと。
「次の方どうぞ。」
面接官が新しく面接を受ける人を呼び出した。
しかし次の瞬間、面接官全員が腰をぬかすほど驚いた。
「キーン!」
まるで両手を飛行機のように広げて、次に面接を受ける男子学生が部屋に入ってきたのだった。
飛行機を扱う航空会社を意識してだろうか、男子学生は「キーン!」といったまま、面接を受ける学生が座るいすの横までくると、こんなことを言った。
「着陸してもよろしいでしょうか?」
もちろん着陸ではなく、「イスに座ってもいいでしょうか?」という意味で男子学生は使ったはずだ。しかしその上を行くのが面接官である。
「そのまま帰還してください」
帰還、つまり「イスにはすわらずにとっとと帰りなさいと」いう意味である。
男子学生はそのままイスに座ることなく部屋の外へと出て行った・・・


どうかな、結構シャレがきいてるよね。大きい会社だと、たくさんの人が試験を受けるんだよね。そのときに、人と違うことをやって「自分らしい」良さを出して、面接官に認めてもらおうって人もいるんだ。
だけど、この人は受けたところが航空会社だからって、ずいぶんな「自分らしさ」をみせちゃったね。
面接官が「そのまま帰還してください」といったように、この男子学生は不合格になってしまったのは言うまでもないね。

さて、次の話。こっちはうまくいった人の話だ。

■かぎょう
ある会社の就職試験を受ける男子学生がいた。
彼はもともと、気の弱くて緊張しやすい性格だったが、なんとか最終試験の面接までやってきた。
そして面接が始まり、緊張しながらも、なんとか面接官の質問に答えていく男子生徒。
しかし
「あなたの家業(お父さん・お母さんのお仕事)はなんですか?」
という面接官の質問に
「かきくけこ!」
と答えてしまった。
その男子学生は緊張しすぎて「家業(お父さんお母さんのお仕事)」と「カ行(あいうえお、かきくけこ……のカ行)」を勘違いしてしまったのだ。
しかし、なぜか彼の元には内定(合格)のお知らせがとどいたという。


とんでもない勘違いだよね。でも人って言うのは緊張すると、とんでもないことをしてしまうんだよ。おじさんも、朝礼でたくさんの生徒の前で挨拶しようとしたんだけど、とっても緊張して段差で転びそうになったり、マイクに頭をぶつけてしまったことがあるよ。(笑)
この男子学生は、プレッシャーや緊張に弱くて、勘違いもしちゃったけど、真剣に質問へ答えていたのが面接官に良く思われたんじゃないかな。

もちろん、ここで紹介した二つの話は、本当にあったかどうかはわからない。
でも、高校や大学で生徒たちが試験を受ける頃になると、面接や就職について教えてくれる先生から生徒たちへ、こういった「就職に関する都市伝説」は長く語られていくんだ。
もしかしたら、みんなも将来就職をするときに、ここで書かれていた話を聞くことがあるかもしれない。
でも、決してまねしようとは思わないでね。自分らしく、真剣に答えて面接を突破できるようにおじさんは祈っていますよ。


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