それはオレンジ色の発光体で、ゆらゆらと不自然な動きをしながら、上空へと消えていった。彼女はハンドルを握りながら呆然としたが、自分が見たものはUFOではないかと直感的に思った。
一人で住んでいる家に帰り、先ほど見たものはやはりUFOで、自分が珍しい体験をしたことに興奮していた。
『明日は職場のみんなにこのことを話そう!きっと盛り上がるだろう。』
と意気込んでいた。
その時、ノックの音が聞こえ、ドアを開く音がした。
明け放たれたドアの向こうには、怪しい二人の男が立っていた。
二人は黒スーツ、黒いソフト帽、黒レンズのサングラスという、全く同じ格好をしていた。黒ずくめである。
二人は、固まる彼女のほうにズカズカと歩み寄り、
「今日見たものは一切他言してはいけない。」
と警告した。彼女はさっき見たUFOのことだと理解した。
二人は踵を返し、家の前に止めてあった黒の大型車に乗り込むと、
立ち去った。車にはナンバープレートは付いていなかった。
アメリカには、UFOや異星人を目撃した人間のところへ現れるMIB(メン・イン・ブラック)という謎の団体が存在するといわれている。
解説
映画にもなったことで、社会的な知名度を得たMIB(メン・イン・ブラック)。
黒ずくめの格好で、UFOや異星人を目撃した人間のところへ現れ、警告や被害を加えることで知られています。
UFOをおさめた写真などを家から持ち出したり、目撃者の家を近くから撮影してプレッシャーを与えるなどそのバリエーションは豊富といえましょう。
MIBといえば黒い大型車が主流のようですが、音が全く出ない黒いヘリコプターにも乗っていることがあるそうです。
黒ずくめの格好で、UFOや異星人を目撃した人間のところへ現れ、警告や被害を加えることで知られています。
UFOをおさめた写真などを家から持ち出したり、目撃者の家を近くから撮影してプレッシャーを与えるなどそのバリエーションは豊富といえましょう。
MIBといえば黒い大型車が主流のようですが、音が全く出ない黒いヘリコプターにも乗っていることがあるそうです。