696 :突然思いついたので作ってみた。 :03/07/30 22:50
- 「真っ赤な塩辛」
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- 今年1月33歳を迎えた、ある女に、彼氏ができた。インターネットのフォーラムで
- 知り合ったらしいが、関東・関西とお互い遠距離。しかし、彼女の方が関西で開かれた
- OFF会に出席し意気投合。そのままホテルへ…というなりゆきで、避妊もせず励んだらしい。
- 3ヶ月後、妊娠が発覚。しかし彼女は鬱病だったため、子供を流産してしまった…。
- その直後に彼氏の浮気も発覚し、彼女はショックで寝込んでしまう…。
- 妊娠は彼氏には内緒だったため、彼氏は彼女の妊娠を知らない。そこで彼女は考えた。
- 「仕返ししてやる・・・・・」
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- 数日後、彼氏の家に宅配便の荷物が届く。「お、アイツからだな。」
- 箱には「イカの塩辛」と書かれている。彼氏の好物だった。
- 早速彼氏は包みをほどき、箱を開けてみる。箱の中には瓶詰めが1本入っている。
- しかし、なぜか中身が真っ赤に染まっている…。
- 箱には手紙が添えられていた。
- 「ワタシの体の中で育てた赤い塩辛、よかったら食べて…。
- OFF会の後にワタシの体に入ったあなたの分身よ。」
- 「…嘘。ゴメンね。イカの塩辛にトマトジュースを混ぜただけよ。味は美味しくないかも
- しれないケド。でも、これを読んでいるってことは、ワタシはたぶんこの世にはいないわ。
- この塩辛を送った後、ワタシ、あなたがくれたプレゼントに付いてたリボンで、
- 首吊ってるから。天国で、あなたが浮気しないように監視してあげるわ。」
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- 彼氏は悪い予感がし、テレビをつけたらちょうどニュースの時間。
- 「昨日午後11時ごろ、都内のマンションで女性の首吊り死体が発見されました。
- 身元を調べたところ、33歳の竹村啓子さんと判明しました。」
- その時、彼氏が後ろを振り向くと、死んだはずの彼女が立っていて、突然彼氏の首を
- 手で絞め始めました。
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- 一人暮らしだった彼氏は数日後、腐乱死体として発見され、そばには、イカの塩辛の
- 入った瓶がそのまま置かれていました。
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