さよならイエロー

特撮は特殊な世界といわれる。これから売り出そうとしているタレント事務所の思惑や、もっと普通の生活を楽しみたい10代、20代の男女が多数出演しているからだ。ほかのドラマも似たようなものだが、とりわけ特撮の現場は事故や失踪が多いといわれる。


戦隊シリーズの第8作目「超電子バイオマン」でも出演者の失踪が起こってしまった作品として特撮ファンの間では語り草になっている。
番組から突然の失踪を遂げてしまったのはイエローフォー役の矢島由紀さん。
バイオマンの9話までは出演していたにもかかわらず、
10話からぷっつりと姿を消してしまった。
スタッフは考えに考え、苦肉の策として10話でイエローフォーの「殉職」を決めた。

矢島さん不在の10話は「さよならイエロー」。
この話はなんと戦闘中から始まるという異例の展開であった。
中の女優さんはいないため、全員が戦闘スーツを着ている。
そして、味方をかばうために敵の攻撃の前に体を投げ出すイエロー。
残念ながらこの攻撃を受けてイエローは死んでしまう。そして、戦闘スーツを着たまま土葬されてしまった。
失踪の理由は今を持っても確実なものがわかっていないが、色恋沙汰・関係者との駆け落ちの可能性が高いようである。


解説

失踪で番組制作に大きな迷惑をかけてしまった矢島さん所属の事務所は、
この穴埋めとして事務所の看板俳優である真田広之をバイオマンにゲスト出演させたといわれています。(13話「ジュンよ」)