物理学者の予言1

20世紀最高の頭脳といわれたアルバート・アインシュタイン。
理系の権化とも思われる彼だが、実は生前物理学者らしからぬ「予言」をしていたのだ。

その内容は



 近代日本の発展ほど世界を驚かせたものはない。
 一系の天皇を戴いていることが今日の日本をあらしめたのである。
 私はこのような尊い国が世界に一ヶ所ぐらいなくてはならないと考えていた。
 世界の未来は進むだけ進み、その間幾度か争いは繰り返されて、最後の戦いに疲れる時が来る。
 その時人類は、まことの平和を求めて、世界的な盟主をあげなければならない。
 この世界の盟主なるものは、武力や金力ではなく、あらゆる国の歴史を抜きこえた最も古くてまた尊い家柄でなくてはならぬ。
 世界の文化はアジアに始まって、アジアに帰る。
 それにはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。
 われわれは神に感謝する。
 われわれに日本という尊い国をつくっておいてくれたことを。




と日本を賞賛したもので、特に天皇制を絶賛したものとなっている。
20世紀最高の頭脳が生み出したこの予言、果たして的中する日が来るのであろうか?


解説

このアインシュタインの予言は1950年ごろ、つまり戦後しばらくしてから流れ始めたそうです。
ネット上でも現在のつかれきった日本の元気・愛国心を呼び覚ませる文章として広まりました。

ですが、アインシュタインがこのような「予言」じみた発言をしたという記録はなく、
2006年に東京大学のドイツ文学の中澤教授がこの話はデマであると発表されました。

教授の調べによるとアインシュタインの予言は、
1928年に同様の発言をしていた田中智学という宗教家が広めたものであるそうです。