ハレー彗星2

明治のハレー彗星接近時には、
「彗星が通過した後の尾の空気が地球を包み込んで、人類が中毒死して地球が滅びる。」
といった噂が流れた。しかも、これを予想したのは仏蘭西の名のある天文学者だというのだ。
この噂を真に受けた人の中には財産をすべて使って退廃的な生活を送るものがあわれたという。 


解説

この話のもとになったと考えられるのが、
「彗星の尾には有毒のシアン化合物が含まれている」
という発見でした。この発見者がフランスの有名な天文学者だったので、科学信仰が強まってきた日本人の中には、ころっとだまされた人もいたのでしょうね。