映画にもなり、かなりの知名度を誇るこの悲劇であるが、
なんとこの沈没事件を予言した小説があった。
その小説はモーガン・ロバートソンの「タイタン号の遭難」という中編小説。
名前からしてそっくりな船の沈没を描いた作品であるが、
そっくりなのは船の名前だけではなく実際の事件との数限りない一致点があったのだ。
・どちらの船もイギリス船籍
・タイタニックはイギリスからニューヨーク。タイタン号はニューヨークからイギリス。
・事故が起こったのはどちらも北大西洋
・沈没の原因はどちらも氷山への衝突
・どちらの船も鋼鉄製で、3つのスクリューと2本のマストを備えていた。
・被害者増加の原因はどちらも救命ボートの絶対的不足
などなど……ほかにも速度や船の大きさなども、タイタニックとタイタン号はほとんど同じである。
そしてタイタニックは本来はタイタン号という名前になる予定であったのだが、
当時船の名前の後ろに「ic」というスペルをつけることがはやっていたので、
「Titan(タイタン)」+「ic」=「Titanic(タイタニック)」
となったというのだ。
これは偶然の域を超えた完全なる予言であった。
解説
偶然の一致や予言の特集が組まれるときにかなりの頻度で紹介される
この「タイタン号の悲劇」ですが、種明かしをしない特集も多いために、この話を丸ごと信じている人も多いでしょう。
ほんの著者であるモーガン・ロバートソンは売れっ子作家ではありませんでした。
そして、タイタニック沈没の直後に「フューティリティ」という作品を「フューティリティ、もしくはタイタン号の遭難」をいうタイトルに書き換えて再発行したのです。
この再発行時に書き換えられたのはタイトルだけではなく、内容にもかなりの変更を加え、実際に起きたタイタニック沈没事件に近づけたのでした。言ってみれば都合のよい後出しじゃんけんだったというわけです。
この「タイタン号の悲劇」ですが、種明かしをしない特集も多いために、この話を丸ごと信じている人も多いでしょう。
ほんの著者であるモーガン・ロバートソンは売れっ子作家ではありませんでした。
そして、タイタニック沈没の直後に「フューティリティ」という作品を「フューティリティ、もしくはタイタン号の遭難」をいうタイトルに書き換えて再発行したのです。
この再発行時に書き換えられたのはタイトルだけではなく、内容にもかなりの変更を加え、実際に起きたタイタニック沈没事件に近づけたのでした。言ってみれば都合のよい後出しじゃんけんだったというわけです。