スナッフビデオ

都内に個人経営のレンタルビデオ屋があった。
店内には普通の量販店ではおかないような妙にマニアックなビデオが置かれていた。
とある男がその店の常連になり、個人製作のホラームービーやスプラッター映画を頻繁に借りるようになった。
店に通ううちに店長とも仲良くなって、自分が過激な映画を見るのが好きだということを店長に話した。

そんなある日、男は店長から過激なビデオの上映会があるから参加しないかと誘いを受けた。
参加条件は3万円とビデオ内容を決して口外しないこと。

高かったが、それでも過激な映像に目のない男は店長との約束を守って上映会に参加した。

上映会は薄暗い雑居ビルの一室で行われた。
ビデオは最初の1分程度は砂嵐だったが、それが収まる暗い室内が映し出された。
そしてカメラを移動させた先にはいすに縛られた女が写っていた。
何事か悲鳴を上げている、するとその女の近くにアジア系の男が画面の端から現れたどうやら撮影者はこの男らしい。
手には大きなナイフが握られている。

そのナイフを何のためらいもなく女にの足に突き立てた。
悲鳴を上げる女、だが男は次から次へ女をナイフでなます切りにしていった。
5分後、ピクリとも動かなくなった女とともにビデオは終了した。

この上映会で流されていたのはスナッフビデオだったのだ。


解説

スナッフビデオは一本も出回っていないといわれています。
存在のあやふやさも手伝って都市伝説的なものになりました。

ですが、最近自分探しの旅の果てにイラクで武装グループに捕まって
なくなった人の首を切る映像が出回って大騒ぎになりました。

あれはスナッフビデオになるのではないかと思いましたが、
スナッフビデオの定義には当てはまらないようです。

(以下ウィキペディアから抜粋)

スナッフフィルムは娯楽用途に流通させる目的でつくられた実際の殺人の様子が収められた映像作品の事。
スナッフビデオ、スナッフムービー、殺人フィルム、殺人ビデオともいう。
死体映像、解剖映像、事故映像、処刑映像などはこれに含まれない。
今まで実際の殺人映像が収められたスナッフフィルムは表面化したことがなく、都市伝説である。

というわけでずいぶんと厳しい決まりがあるようです。