突然の死

国際空港ほど多くの人が行き交う場所もないだろう。
いろんな国籍や言語の元、生まれも境遇も違った人々が空港を利用する。

これは日本の玄関口とも呼ばれる国際空港で起こったとされる事件。
ある外国人の男性が飛行機から降りてゲートを通過した。
荷物の受け取りも完了して空港を出ようとした瞬間、突然体が痙攣してその場に倒れた。
辺り一帯は大騒ぎになった。もしかしたら未知の病原菌が日本に持ち込まれたかもしれないのだ。
もし空気感染するものだとしたら自分たちにも被害が及ぶ……パニック寸前の野次馬をかき分けて男性は搬送されたが、すでに死亡していた。
余りにも不審な亡くなり方だったので死因を調査していみると、おどろくべきことが判明した。
彼の胃からは多量の覚せい剤とコンドームが見つかったのである。

実はこの男性は覚せい剤の運び屋で、自分の体を利用して麻薬を運ぶ途中だった。
伸縮性に富むコンドームに純度の高い覚せい剤を入れて縛り、自分の胃の中に入れて日本に持ち込もうとしたのだ。
ところが何かのショックでコンドームが破れ、瞬間的に致死量を大幅に上回る覚せい剤が胃の中に拡散したために半ば即死のような状態で死んでしまったのだ。


解説

突飛な話ですが、実際にあった話です。
都市伝説でも何でも無く、あっちの業界では結構頻繁に行われているとか。
以下ニュースソース。


【4月25日 AFP】タイ南部で、大麻を詰めたコンドーム60個を飲み込んで密輸
しようとしたオーストラリア人男性が、コンドームが破裂したため死亡した。
地元警察が25日、明らかにした。

この男性は今月初め、パンガン島(Ko Phangan)で満月の夜に行われる
「フルムーンパーティー」で大麻を売りさばこうと密輸を試みた。ところが
飲み込んだコンドームのいくつかが破裂。腹痛を訴え、11日に友人によって
病院に運び込まれたが、内部感染などで19日に死亡した。

治療した医師は男性の腸から大麻の詰まったコンドームを発見したが、
いくつかは数日前に破裂していたようだったと話した。地元警察によると、
医師の見立てでは男性が助かる見込みは五分五分だったという。

男性が死亡したことから、警察は麻薬密輸事件としての立件を見送った。

パンガン島は、近隣のサムイ島(Ko Samui)と並んで、多くの旅行者が訪れる
人気の観光スポット。(c)AFP