JUNGLE

1992年ごろ、差別の助長という強力なサブリミナルを含んだCMが深夜に流れていたのをご存知だろうか?
JUNGLEと呼ばれたこのCMには2種類あり、まずは君が代調のうたをバックに人形が映し出される『人形編』、
そしてハートが色がだんだんと薄らいでいく『ハート編』がある。

・『人形編』
君が代・軍歌を連想させる歌、そして大量の人形がフラッシュの効果を受けて徐々に増えていく。
後で流れる歌の歌詞は「授かりし いのち(命) みだれ 成りがたい いのち(命)」という
生き死にを表現していることからフラッシュを浴びて死んでいくまたは苦しんでいる「被爆者」を差別しているCMである。
そしてCMのラストには非常に聞き取りづらいが「ざまあみろ」という声が入っている

・『ハート編』
最初はピンク色で健康そうなハートがだんだんとかびていき、色も薄れて最後には腐ったような状態になる。
腐って色のなくなったところをなぞると「AIDS(エイズ)」の文字が現れる。
CM開始直後にハートの右端に針がささっており、これが麻薬や献血の針での感染を暗に示しているという。


解説

まず最初にこの動画はCMではありません。
1992~93年までの深夜にフジテレビの番組のアイキャッチとして使われていたものです。
およそ1年間流れたのはまちがいないようです。もちろん視聴者からは「ブキミだ」「やめろ」などの意見があったようですが、
1年間のお役目を終えるまで流れていました。

結論から言いますとなぜこんなものを流したか良く分かっていません。
このJUNGLEという言葉も「深夜だからごちゃごちゃでいいだろう」ということで付いたそうですが、
なぜ「ざまあみろ」という声や「AIDS」という文字を腐ったハートの箇所に浮き上がらせなければならなかったのか、
不明な部分の多い動画です。

深夜番組がはじまったー!とおもってこんなの流されたらびびっちゃいますよね。