ロンパールーム

日本テレビで1963年~79年まで16年にもわたり長期放送されていた
子供向けの教育番組ロンパールーム。

1966年、2代目のお姉さん先生として、うつみ宮土理さんが主役となり子供たちの人気者となりました。
しかし、そんなある日事件が起こりました。

子供たちの創造力を育てるためにその日もゲーム形式で番組は進行しました。
「ではみなさん、『き』ではじまる言葉を言っていきましょう~」
うつみおねえさんがそう言うと、スタジオのいすに座った4、5人の子供たちは無邪気に自分なりに考えた答えを言っていきます。
「きりん!」

「きつね!」

「き●たま!」
それまで笑顔で相槌を打っていたうつみお姉さんもスタジオも凍りつきました。
ある男の子が放送禁止用語を声高らかに叫んだのです。
動揺したうつみおねえさんですが、とっさに機転を利かせて子供をたしなめました。
「ねえ僕、もうちょっときれいな言葉で言ってね。」
これで再び番組は流れるはずだと思ったのでしょう。それはみんなも同じだった思います。
しかし、

「きれいなき●たま!」

男の子は素直すぎました。
生放送のために、
「しばらくおまちください」の文字が画面に出て放送は中断しました。
そして、再び番組が始まったときスタジオの椅子に男の子の姿はなく、
かわりにクマのぬいぐるみが置かれていたといいます。


解説

うつみ宮土理さんが先生(司会)のときに起こったとされるものです。
武田てつやさんや、上岡龍太郎さんもこの話を語ったこともあるようです。
それに、うつみさん自身がこの話を本当だと語ったとも言われていますので、
事実ということになりそうでしょうが、うつみさんの性格からしてリップサービスの一種ではないかと考える方もいます。
それにロンパールームは生放送ではなく、まとめの録画撮りだったそうです。
もう検証のしようがないのほどの昔の話ですので、今後この話について真偽がはっきりとする日は来ないかもしません。