「あれ、この作品が?」
と思われる方もいらっしゃると思いますが、この有名作品も現在では放送禁止となっています。
理由は原作者の水木さんとマンガ家のいがらしさんの争いです。
90年代の中ごろに『原作・マンガ双方の許可なく商品を作っていけない』という取り決めがされたのですが、
マンガを担当されていましたいがらしさんが原作者の水木さんの許可を得ずにキャンディ・キャンディの飴やプリクラ等の
販売を行っていたことがわかり、水木さんがいがらしさんを訴えたのです。
裁判は最高裁までいき、『原作についての権利は水木さんが持っており、マンガなどはその二次生産物である』という
判決が下され、水木さん側の勝訴となりました。
この判決の後、水木さんの意向で単行本は絶版となりました。
そして双方の了解が取れないためにアニメの再放送、DVD化はされません。
ただし、小説版に限っては原作者である水木さんに権利があるため復刊をしたようです。
原作者とマンガ家の複雑な関係を浮き彫りにした事例だと言えるでしょう。
このまま両者が和解しない限り、キャンディ・キャンディのアニメを見ることが出来るのは著作権の切れる2049年です。