件は人の顔をした牛の妖怪である。(顔と体が逆のパターンもある)
生まれてすぐに人間の言葉で、凶事をひとつだけ予言すると、すぐに息絶える。
その予言は100%当たり、確実なものになる。
江戸時代にはたびたび生まれ、飢饉や地震、噴火を予言した。
戦前にも第二次世界大戦を予言し、最後に生まれた件は日本の敗戦を予言したという。


解説

くだんとは人(にんべん)と牛の文字が合わさっているように、多くは顔が人でカラダが牛の妖怪として語られます。

(掲示板より追加情報、十叶夕海さんありがとうございます。)

微妙に、差異がありますが、祖父の表紙の無い和綴じの本からの抜粋です。

身体が動物、顔が、人間の動物が生まれ、何か凶事を予言をすると息絶える。
そもそも、『件』とは、雌雄一対で、生まれるものである。
回避する方法は、凶事を予言した『件』と逆の性別の『件』を探し出し、反凶事の予言を聞くしか無い。
牛が、多いようですが、鳥や山羊など、他の動物が多いようです。