ラブホテルの怪2

とあるラブホテルには様々な怪奇現象が多発していた。
部屋の隅からうめき声が聞こえたり、赤ん坊の泣き声や念仏も響くようなことがあるというのだ。
実はそのホテルで怪奇現象が頻発するようになったのには、とある悲しい事件が関係しているという。

理由は不明であるが望まない妊娠をしてしまった女子高生がいた。
不本意ではあるが、自分の体に宿った新しい命のことを考えているうちに堕胎のできる期間を過ぎてしまった。
だが、どう考えても出産だけはすることができない。
そして思い立った臨月間近の彼女は知り合いの男性とラブホテルに入り、自分で堕胎を行ったというのだ。
長い時間をかけ、体の外に出された胎児は手荒な作業によって既にぼろろぼろになっていた。
彼女はすぐに胎児を便器の中に入れて、水を流した―

これがあってからというもの、堕胎を行ったラブホテルでは怪奇現象が起こるようになったという。


解説

何より怖いのが、これと同じ事件がすでに何件が起きているということです。
中には学校のトイレで出産して水を流したという心が痛む事件も。