トイレの花子さん1

学校のとある女子トイレには怖い噂があった。
それは奥から三番目のトイレのドアを三回ノックして
「は~なこさ~ん、遊びましょ~」
と呼びかけると「はぁい・・・」という声とともに赤いスカートを履いたおかっぱ頭の女の子の幽霊が出現するのだ。


解説

学校の怪談において間違いなく知名度ナンバー1の「トイレの花子さん」の登場です。
私が小中学校の頃には学校の怪談ブームも手伝って、いろいろなテレビや映画に登場し、その知名度を不動のものにしました。

花子さんの面白いところは、80~90年代の登場したての頃は恐怖の妖怪としての性質を持っていましたが、
その後映画に登場するようになってくると、「子供達を守ってくれる」「妖怪を退治してくれる」性質を持った妖怪というよりも
「正義の味方」として描かれることが多くなりました。

花子さんが現在のような性格を持って出てきたのは昭和20年代からだと言われています。
ですが、その頃は赤マント青マント、赤いちゃんちゃんこなどの妖怪達に押されそれほどの知名度を得ることが出来ませんでした。
赤いスカートでおかっぱ頭、特定のトイレのドアをノックして登場・・という形が定着したのは80年代以降とみていいでしょう。
都市伝説の本によれば、花子さんの源流をたどっていけば1300年前の中国の紫姑神という神様までさかのぼると言います。
紫姑神とはもともと才色兼備の実在の女性で、彼女は役人の第二夫人となりますが、第一夫人のイジメをうけてトイレで自殺、
それよりトイレの守り神として中国の一部の地域で信仰を集めますが直接的に花子さんと関係があるのかまではわかりません。

こうったところを含めてトイレの花子さん2以降の紹介をしていきたいと思います。