ひょっとこ

(掲示板より、スワンさんありがとうございます。)


ある会社員三人が倉庫整理をしていると、赤い木箱を発見する。三人は中に何があるか興味津々。
早速開けてみると中にはひょっとこのお面が入っていた。
一人がお面を取り出しつけて見ると見ていた二人は大うけ。
調子の乗って奇妙な踊りを始めたため倉庫内は爆笑の渦に包まれた。
踊りはさらにエスカレートし男は倉庫から飛び出し会社の外に出る。
さすがにやりすぎだと思った二人が追いかけるとさっきまで踊っていた男の動きが明らかにおかしい。
顔には間抜けなひょっとこの面が着いているため楽しそうに見えるが踊っていると言うよりも、もがいているように見える。
急いで面を外そうと近寄ると男はその場に倒れこみ、面が外れる。
倒れた男の顔を見て二人は絶句した。
この世のものとは思えないほどの苦痛の表情で目鼻から大量の血を流していたのだ。
急いで救急車を呼んだがすでに手遅れだったと言う。


(掲示板より、Mさんありがとうございます。)

「ひょっとこ」は「火男(ひおとこ)」が訛ったという説もあります。昔、竈の火を熾す時に口をとがらせて息を吹きかけていた様子から来たとか。
また、ある種の障害がある方々の容貌を揶揄したものだとも言われています。確かに一見ユーモラスですが、よく見ると左右非対称で異様な顔ですよね。
「ひょっとこの呪い」みたいなものがあるとしたら、その辺から出てきた話かも知れませんね。