日焼けサロン

ガングロブームの頃、ある女子高生が、毎日のように日焼けサロンに通っていた。
その女子高生は、早く肌を焼くために1つの店では満足せず、日焼けサロンを何店もはしごをするほど熱心だった。
しかし、自分の望みどおりの小麦色の肌を手に入れた頃から彼女をたびたび腹痛が襲うようになる。そして、ついには自分のお腹から変なにおいがするようになった。
これは日焼けどころではないと思った彼女は病院へ飛び込んで診察を受けた。
「非常に珍しく、あなたにとってはつらいお話ですが・・・」
医者はそう切り出した。
「残念ですが、あなたのお腹の中は半分焼けてしまっています。そう、まるでオーブンか何かで、体の中を焼かれたような状態です。何か心当たりでもありますか?」
そう、彼女は日焼けサロンに通って、長時間肌を焼きすぎたために、皮膚だけではなく、内臓まで焼いてしまったのだ。
一度焼けた肉を元の状態に戻す方法があるはずもなく、しばらくして彼女は亡くなってしまったという。


解説

人のお肌と日焼けサロンに関する都市伝説です。
その話の元はアメリカで、80年代の後半から広まり始めたそうです。
日本の場合は内臓が焼けたところで話が終わるのですが、アメリカのほうは亡くなってしまう所で終わることもあります。アメリカ人のほうが日焼けサロンにより危機感を持ったのでしょうか。
その後、ガングロブームとともに日本の女子高生たちの間で流行る様になりました。
絶対とは言い切れませんが、中身が焼けてしまう前に肌や他のところに影響が出てくると思われるので、このお話はありえないですね。


◆追加情報(ブローカー様、ありがとうございます。)

検証「(日焼けサロンで)日焼けすると、内臓が生焼けになる?」

街の噂:
1.紫外線が内臓を焼く!?
2.口の中から焼けたような臭い!?
2.胃がムカムカする!?

検証:
有限会社デンタルユーミー=菌学白紙・秋廣良昭さんの話
「紫外線にあたりますと、皮膚が炎症を起こすかも知れませんけど、内臓まで炎症を起こすという事は考えられないと――但し、ちょっと口が臭くなるかも知れませんが……」

安東アナ「日焼けと口臭って、結びつかないような気がするんですが、これは何故なんでしょう?」
秋廣「極端に日焼けしますと、交感神経が刺激されますので、どうしても唾液の分泌量が減ったり、口がその結果渇きます。そうしますと口や喉、こうしたところにバイキンが繁殖しますので、口が臭くなると」

◆交感神経は、呼吸を早くする、心拍数を増やすなど、活動するための神経

内臓は焼けないが、口臭には注意が必要。胃がムカムカするのも、日焼けをし過ぎて交感神経が刺激され、脱水症状を起こした可能性がある。

ベッキー「日焼けをし過ぎても内臓は焼けませんが、口臭が出たり、胃がムカついたりするんですよね」
安東アナ「水分がなくなる事によって、口の中の黴菌(バイキン)が繁殖し易いという事で」
ベッキー「ですから日焼けする前に、スポーツドリンクなどでちゃんと水分を補給しておくと、その心配はないという事ですね」

――2004年4月12日TBS系「はなまるマーケット」で放映
内臓よりも口の中に注意、口臭をなめたらいけないってことですね。