あるバトル漫画の話―
この作品は青年誌で連載されていた人気作品で、主人公の退魔師が魔物たちと闘う宗教要素の強いバトル漫画だった。
初期の頃は主人公が修行を積んだ仏教、中でも密教こそが最強の強さを誇っており、その奥義を武器として敵と戦っていた。
しかし漫画の新シリーズが始まると、仏教ではなく最強の強さを誇るのは神道であると文字通り宗旨替えしてしまった。
主人公の出生の秘密にも神道の神様が突然絡んできて、作品に流れる宗教観が大きく変わってしまうことになった。
この原因は、作者が結婚したときに相手の家が有名な神社の近所にあったために神道に染まってしまったためだというのだ。
漫画家も人の子なので、結婚相手に大きく影響されてしまうようだ。