真のX

「スパルタンX」は横スクロールのアクションゲームで、1985年に発売されたファミコンゲームある。(アーケードからの移植ではあるが)
ジャッキー・チェン主演の同名の映画が元になっている。

1階から5階までのステージで構成されており、5階のボスであるMr.Xを倒し、主人公の恋人シルビアを助けて二人が抱き合ったところでクリアとなる。クリア後はまた1階からのスタートとなり2周目が始まる。
このゲームのラストボスは5階にいるMr.Xと書いたが、実は「真のMr.X」がこのゲームの本当のボスなのだ。

この真のXと戦う方法は、ひたすらスパルタンXをやりこんで、まずゲームを23周をクリアーする。
すると、24周目には敵の動きがややぎこちなるが、同じように5回のMr.Xを倒す。
そこでとんでもない衝撃がプレイヤーを見舞うことになる。
なんと、24周目のエンディングで救出すべき恋人のシルビアが襲いかかってくるのだ。
Xという文字は、アルファベットで24番目。すなわち、このシルビアこそが「真のMr.X」なのだ!


解説

当時、かなりの小学生を虜にし無駄な時間を使わせた裏技「真のMr.X」。
この噂の原因となったのが当時コロコロに連載していた「ファミコンロッキー」という作品です。
このマンガは簡単に言うと、ファミコンバカが毎月他のファミコンバカとゲームで対決というストーリーでした。

しかし、既存の裏技だけは新鮮味もないし数も限られてくる…
そこで登場したのが俗に言う「ウソ技」です。ゲームでは起こりえない現象を堂々と誌面に掲載したのです。
とくにこのスパルタンXは割と初期に書かれており雑誌に書かれているのだし本当だろうという子供達の意識と、24周という時間手にも体力的もできそうで、出来ないラインに設定されていたことが噂を広めたと思います。
もちろんこの話はウソで、たとえ100周しようともシルビアは襲い掛かってきません。

追記;ファミコンロッキーは愛蔵版が出ており私も買いましたがいろいろなゲーム関係の都市伝説の元になった情報が満載で、それに加えてトンチキな登場人物と無駄なパンチラが各所に登場するトンデモマンガになっており、私はむちゃくちゃけなしていますがかなりお勧めの作品です。ファミコンに熱い思いをぶつけてきた方はどうでしょうか?