当時のレベルをはるかに超えた特殊メイクで、映画界にその名を残した名作「猿の惑星」。
そのストーリー展開に度肝を抜かれた人も多いのではないだろうか?
実はこの作品は原作者の体験がもとになっているというのだ。
原作者であるピエール・ブールはインドシナでゴム農園の専門家として現地の有色人種を使う立場の人間だった。
しかし、第二次大戦がはじまり、ブールは現地の人間と同じである有色人種の日本人の捕虜となってしまう。
檻のような捕虜収容所に入れられた屈辱と、その外で意味不明な言葉を話す日本人が、彼の眼にはまるで猿のような異星人に映った。
終戦後、無事に母国に戻ったブールは戦時中の体験をもとにした小説を書いた。
それが「猿の惑星」であった。
そう、猿の惑星の猿は我々日本人だったのだ!