コミケの挨拶


ある年のコミックマーケットでの出来事。
女性参加者の一人が顔見知りの参加者を見かけて挨拶をした。

たわいもない話をした後に別れて自分のブースに戻り
同じサークルの人間に
「さっきそこで●●さんにあって挨拶したよ~元気そうだったよ。」
と話すとブースにいた全員の顔色が変わった。
「え、だって●●さんは去年の事故で亡くなったよ・・・」

●●は去年の日航機123便の事故で亡くなっていた。
あの事故の犠牲者の中にはコミックマーケットの参加者や有名な同人作家の人が何人も搭乗していたという。
しかし、お互いをペンネームで呼び合う彼らはニュースを見ても犠牲者の中に自分の知り合いがいたことを分からなかったのだ。



解説

インターネットの世界もそうですよね。
私が死んでニュースで流れても、利用者のみなさんは誰一人気付かないのでしょうね。
そう考えるとなんだかむなしくなってしまいます。