裸の大将放浪記

私はドラマを基本的には見ないのですが、この作品は数少ない例外のひとつです。
名曲「野に咲く花のように」にのって、ランニングに半ズボンといういでたちで全国を旅する山下清画伯。
その旅の先々で心温まるエピソードを展開してくれる名作ドラマです。

この作品の中にも放送禁止のエピソードがあります。
それは、13話「ボクは富士山に登るので」です。
実はこの回で山下画伯は、富士山に登る途中で死んでしまいます。
しかし、人気の出ているこのシリーズを終わらせるのはもったいないとスポンサーやテレビ関係者は話し合い、シリーズの継続を決めました。
そのため、途中で山下画伯が死んでしまったという事実を隠し、シリーズ全体の辻褄を合わせるために当該エピソードを封印したのです。

なんだか人気が出ている漫画を無理やり続けようとする少年誌みたいですね。

現在、裸の大将放浪記はDVD化されておらず、なかなか見ることが難しい状況です。
「ルンペン」という放送禁止用語が使われているからでしょうか?
今の子供たちにぜひ見せたい作品であるがゆえに残念でなりません。