さて、ドラえもんとならぶ国民的長寿アニメのサザエさんにまつわる都市伝説なかなかのものです。
ドラえもんほどのバリエーションはありませんが、サザエさんの最終回説は大きく二つあります。
・ハワイ旅行説(途中で飛行機が墜落、海の生物へとかえっていく)
・不幸説(カツオが非行に走ったり、マスオが自殺するなど)
この中でも特によく語られるのは、ハワイ旅行説です。
墜落して投げ出されて自分の名前にちなんだ海のものへと帰っていくというなんともシャレの聞いた話で、流れも覚えやすいために人から人へと伝わっていったのでしょう。
さて、本当にサザエさんには「最終回」なるものは存在するのでしょうか?
「今でも放送しているんだし、ないに決まっているだろう!」
というご意見もあるでしょう。
ですが、サザエさんは今の放送時間のほかに「火曜日」にも放送がされていました。
再放送的な役割だったと思いますが、こちらのほうの最終回はどんな話だったのでしょうか?
ウィイキペディアによると「放送終了”のテロップやアナウンスは一切なかった」そうで、内容の方も不明ですがあまり話題にならなかったところを見ると普段どおりの話だったのでしょう。
それでは原作の方はどうだったのでしょうか?
6000回以上にも及んで朝日新聞に連載がされたサザエさんですが、作者の長谷川町子先生は嫌気がさしたりやる気が出ないとサザエさんを度々休載することがありました。
そしてなくなられたときも休載中で当然、最後に新聞に載ったサザエさんもいつも通りの4コマ漫画でした。
つまり、サザエさんには最終回と呼べるようなエピソードは皆無で、ドラえもんのような最終回候補と呼ばれる作品も全くないのです。
しかしながら、これからもサザエさんが日曜の夜に放送されて続けていくのであれば、サザエさん最終回がらみの都市伝説も同じように生きて続けていくでしょう。